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📄【個別の支援計画(中学生版)】フォーマット&記入例
■ 対象生徒情報
- 氏名:Mさん(仮名)
- 学年:中学2年
- 支援開始日:令和〇年5月1日
- 担当:スクールカウンセラー ○○
■ 支援の目的
学校生活に対して無気力感を訴え、欠席が増えているMさんに対し、自己理解を深めつつ、安心して学校に来られる環境づくりを目的とする。将来的にはクラス活動や友人関係への参加意欲を高めることも視野に入れる。
■ アセスメント概要
- 今年度に入り欠席日数が増加(4月に8日間)
- 本人より「人間関係が疲れる」「学校は行きたくない」との訴え
- SNSトラブルが春休み中にあり、クラス内の関係に不安
- 家庭は安定しており、母親は「無理をさせたくない」と話す
■ 具体的な支援目標と計画

支援目標 | 具体的支援内容 | 期間 | 担当 |
---|---|---|---|
自己理解と感情の整理 | 面接で感情カードやジャーナリングを活用 | 5月〜継続 | SC |
学校への安心感を少しずつ高める | 保健室登校、別室登校を許可し、本人のペースに合わせて調整 | 5月〜6月 | SC、学年主任 |
対人関係の再構築サポート | SNS・友人関係の振り返りと、今後の関わり方を一緒に検討 | 6月〜 | SC |
■ モニタリング・評価
- 月1回の担任・SC・保護者の三者で情報共有
- 本人の反応や出席状況、心理的変化を記録しながら柔軟に対応
📘【経過記録(中学生版)】例
【経過記録:5月8日】
■ 面接内容(第1回)
- 表情は沈みがち。小声だが受け答えは成立
- 「学校は行っても意味がない気がする」と語る
- 感情カードを使用し、「疲れ」「不安」「モヤモヤ」が主なキーワード
- SNSのことは「もう誰にも言いたくない」と拒否反応が強めだったため、無理には聞き出さず安心感のある関係構築を優先
■ 対応
- 学年主任と連携し、保健室登校から徐々に再開することを提案
- 本人も「それなら行けそう」と反応
【経過記録:5月15日】
- 週3日保健室登校を継続中。うち1日は教室に10分在室できた
- 本人より「誰にも会いたくない日もある」との話があったが、「来ることだけでもすごいと思ってる」と自己評価が見られた
- 保護者と連絡し、「無理に登校させず、本人のペースを尊重する」方針で合意
このように、中学生には「本人の選択感」や「ペースの尊重」が大切です。