親が「子どもがスクールカウンセラーに相談していたこと」を知って怒った場合、どう対応するかは大切なポイントですね。親の怒りの背景には、以下のような理由が考えられます。
親が怒る理由の例
- 「なぜ親に相談しないのか?」というショックや不安
- 「自分は頼られていない」と感じる
- 親としての役割を否定されたように思う
- カウンセリングに対する偏見や誤解
- 「カウンセリングを受けるのは問題がある証拠だ」と思い込んでいる
- 精神的な悩み=弱さだと考えている
- 家庭の問題が指摘されることへの恐れや防衛反応
- 「親の育て方が悪いと言われているのでは?」と受け取る
- 「学校に家庭のことを知られたくない」という思いがある
対応のポイント
親の怒りをそのまま受け止めるのではなく、冷静に伝え方を工夫するとよいです。
親の気持ちを受け止める
いきなり反論せず、まずは親の気持ちを落ち着かせる。
✅ 「お子さんのことを大切に思っているからこその気持ちですね」
✅ 「突然のことで驚かれましたよね」
親が「怒っている」のではなく、「不安を感じている」のだと理解することが大事。
カウンセリングの目的を伝える
カウンセリングは「問題があるから受けるもの」ではなく、「より良い成長のためのサポート」であることを説明する。
✅ 「お子さんが少し気持ちを整理するために来てくれています」
✅ 「決して親御さんを悪く言う場ではありません」
✅ 「成長の過程で、第三者に話したほうが気持ちが整理しやすいこともあります」
親が「スクールカウンセリング=問題児が行く場所」と誤解している場合は、安心できるように伝える。
親のサポートも提案する
✅ 「親御さんも何か気になることがあれば、いつでも相談できます」
✅ 「お子さんの成長を一緒に支えていければと思います」
怒っている親も、本当は「子どものために何ができるか」を知りたいことが多い。敵対せず、「一緒に考えていきましょう」という姿勢 を見せることが大切。
もし親が強く怒り、相談をやめさせようとする場合
✅ 「お子さんが安心できる環境を作ることが大切です」
✅ 「無理に話させることはありませんが、安心できる場として開かれています」
それでも親が納得しない場合は、担任や管理職(教頭・校長)と連携し、必要に応じて対応を考えることも大切です。
親の意向を無視できない場面もありますが、一番大切なのは「子どもの心の安全」です。
まとめ
✅ 親の怒りの背景を理解する(「否定された」と感じているかも)
✅ カウンセリングの目的を誤解なく伝える(問題解決のためのサポート)
✅ 親も味方だと伝える(「一緒にお子さんを支えていきましょう」)
✅ 無理に対立せず、関係を維持する(学校全体で対応することも考慮)
感情的にならず、落ち着いて対応すれば、親の考えも少しずつ変わることが多いですよ。