ケース会議でスクールカウンセラーが心理的視点から情報提供する際の具体的な例を挙げます。



情緒・心理状態についての情報提供



例1: 「最近、授業中にぼんやりしていることが増え、話しかけても反応が鈍いことがあります。心理的に負担がかかっている可能性があります。」


例2: 「不安が強い傾向があり、新しい環境や変化に対して過敏に反応することがあります。安心感を持てる環境づくりが重要だと思われます。」



例3: 「自分に対して否定的な考えを持ちやすく、『どうせ自分なんて…』という発言が増えています。自己肯定感を高める関わりが求められます。」









ストレス反応についての情報提供


例1: 「最近、授業中に頻繁に頭痛や腹痛を訴え、保健室に行くことが増えています。身体症状としてストレスが現れている可能性があります。」


例2: 「課題が多いと極端にプレッシャーを感じ、パニックになりやすい傾向があります。課題の分量や提示の仕方を工夫することで、負担を軽減できるかもしれません。」


例3: 「感情のコントロールが難しく、急に怒り出すことがあり、その後強く自己嫌悪に陥ることがあります。安心して感情を表現できる場を作ることが大切です。」








対人関係に関する情報提供


例1: 「一見、友達と仲良くしているように見えますが、本人は『本音を話せる相手がいない』と感じているようです。無理に友達を増やすよりも、安心できる人間関係を大事にするほうがよいかもしれません。」


例2: 「周囲との距離感がうまくつかめず、相手の気持ちを読み取ることに難しさを感じることがあります。対話の仕方を学ぶ機会があるとよいかもしれません。」



例3: 「いじめとまではいかないものの、特定の子と関わることを避けるようになっています。背景には『嫌なことを言われた経験がある』と話しており、見えにくいいじめの可能性も考えられます。」







学習・学校適応についての情報提供


例1: 「黒板の板書を書き写すことに時間がかかり、授業についていくのが難しいと感じているようです。情報の整理が苦手な可能性があります。」


例2: 「課題に取り組む意欲はあるものの、完璧にやろうとするあまり、途中で手が止まってしまうことがよくあります。『少しずつ進めてもいい』という声かけが有効かもしれません。」


例3: 「発表や音読の場面で極度の緊張を感じることがあり、事前に準備できる機会があると安心して取り組めるかもしれません。」




今後の対応に関する助言


例1: 「本人の特性として、不安を感じやすい部分があります。急な変化があると混乱しやすいため、前もって説明をすることで安心できるかもしれません。」


例2: 「今は自己表現が難しい状況ですが、絵や文章を使うと自分の気持ちを伝えやすいようです。無理に言葉で話させるのではなく、別の方法で表現できるような機会を設けるのも一つの方法です。」



例3: 「教員からの問いかけにうまく答えられないことが多いですが、プレッシャーを感じている可能性があります。短い選択肢で答えられる質問にすると、負担が軽減されるかもしれません。」






ポイント


✅ 客観的な事実に基づいて伝える(「〜のような様子が見られます」)
✅ 決めつけではなく可能性として伝える(「〜の可能性が考えられます」)
✅ 対応策の提案も添える(「〜のような工夫が有効かもしれません」)

スクールカウンセラーの視点を活かしながら、学校全体で支援できる形に落とし込んでいくことが大切ですね。

投稿者 marry

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