スクールカウンセラーがケース会議(ケースカンファレンス)に参加する際の対応についてまとめます。
ケース会議とは?
児童生徒の支援のために、関係者(担任、学年主任、教頭、養護教諭、特別支援コーディネーター、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなど)が集まり、情報を共有し、対応を協議する会議。
スクールカウンセラーの役割
心理的視点からの情報提供(子どもの心理状態、適応状況など)
カウンセリングで得た情報を適切に共有(守秘義務に配慮しながら)
今後の支援方針について助言(心理的な配慮、関わり方など)
会議前の準備
✅ 情報整理(相談の経過、子どもの心理状態、支援の必要性)
✅ 共有する情報の選別(守秘義務を考慮し、必要な範囲に限定)
✅ 子ども・保護者の意向の確認(共有してよい情報かどうか)
ケース会議で共有できる情報
「最近、学校生活に対して不安を感じている様子が見られます」
「人間関係について悩みを抱えているようですが、今のところ自己解決しようとしています」
「学習面での負担感があり、学校側の配慮が求められる可能性があります」
共有を避けるべき情報
相談の詳細(プライベートな話、家庭の細かい事情)
子どもや保護者が強く非公開を希望している情報
会議での対応
- 事実ベースで簡潔に報告
感情的・主観的にならないように伝える
「○○のような様子が見られます」「△△と話していました」と具体的に報告
例:
✅ 良い伝え方:
「最近、教室での集中が難しく、授業中に落ち着かない様子が増えています。」
❌ 避けるべき伝え方:
「このままだと不登校になるかもしれません。」(決めつけや不安をあおる表現はNG) - 心理的視点からの助言を提供
「どのような配慮が有効か」について提案
無理に対応を決めつけず、選択肢を提示
例:
✅ 「学習面では、課題を細分化することで負担感が軽減される可能性があります。」
✅ 「人間関係のストレスが大きいようなので、無理に対人関係を広げるのではなく、安心できる関係を大切にするのがよいかもしれません。」 - 他の支援者との連携を意識
担任や養護教諭と協力しながら対応を考える
「カウンセリングだけでなく、学校全体でサポートすることが大切」と伝える
会議後の対応
✅ 決まった支援方針を記録し、必要に応じて調整
✅ 子どもや保護者に、共有した内容や今後の支援方針を伝える(必要な場合)
✅ 関係者と継続的に情報共有・フォローアップ
まとめ
- スクールカウンセラーは「心理的視点」から支援方針を助言
- 守秘義務を考慮しつつ、学校全体での支援につながる情報を提供
- 事実を簡潔に伝え、感情的・主観的な表現は避ける
- 他の関係者と連携しながら、子どもにとって最善の支援を考える
スクールカウンセラーは「支援の調整役」としての立場を意識し、柔軟に対応することが大切です。