① アイメッセージの基本形
アイメッセージは、次の3つのステップで構成されます。
- 私は(感情) → 「私は〇〇と感じる」
- その理由(状況) → 「なぜなら、〇〇だから」
- してほしいこと(リクエスト) → 「だから、〇〇してくれると嬉しい」
これを使うと、感情を素直に伝えながら、相手を責めずに話せます!

② 具体的な例と改善ポイント
例1:友達が約束を守らなかったとき
×(攻撃的):「なんで来なかったの!?もう遊ばない!」
○(アイメッセージ):「私は悲しかったよ。なぜなら、すごく楽しみにしてたのに、待ってても来なかったから。だから、次は約束を守ってくれると嬉しいな。」
→ ポイント
✅ 「私は」 で始める(相手を責めない)
✅ 具体的な状況を伝える(「楽しみにしてた」ことを伝える)
✅ してほしいことを伝える(「次は守ってほしい」)
例2:兄弟が勝手に自分のものを使ったとき
×(怒る):「勝手に使わないでよ!ムカつく!」
○(アイメッセージ):「私はイヤな気持ちになったよ。なぜなら、それは私の大切なものだから。だから、今度使いたいときは一言聞いてくれると嬉しいな。」
→ ポイント
✅ 「ムカつく!」ではなく「イヤな気持ち」など具体的に表現
✅ 「一言聞いてほしい」と解決策を提案す
例3:親が話を聞いてくれなかったとき
×(すねる):「もういい!どうせ聞いてくれないし!」
○(アイメッセージ):「私はさみしい気持ちになったよ。なぜなら、一生懸命話してるのに、聞いてもらえなかったと感じたから。だから、少しの間だけでも話を聞いてくれると嬉しいな。」
→ ポイント
✅ すねたり怒ったりする代わりに、「さみしい」と感情を伝える
✅ 「少しの間だけでも」 と伝えることで、相手が応じやすくなる
③ アイメッセージの練習方法
アイメッセージ変換ゲーム(楽しく練習!)
普段よくあるトラブルをリストアップ
「×」の言い方を考える(普段の怒り方や不満の言い方)
それを「アイメッセージ」に変えてみる!
例:
❌「なんでゲームばっかりしてるの!勉強しなさい!」
✅「私は心配になるよ。なぜなら、勉強も大事だと思うから。だから、少し時間を決めてやってくれると安心するな。」
ロールプレイ(役割を決めて練習)
1人が「親」、1人が「子供」になって、シチュエーションを演じる
アイメッセージを使って伝える練習をする
シチュエーション例:
✅「宿題をしないで遊んでばかりいる子にどう伝える?」
✅「友達にイヤなことを言われたとき、どう伝える?」
✅「親にもっと話を聞いてほしいとき、どう言う?」
アイメッセージ日記をつける
毎日1つ、「今日感じたこと」をアイメッセージで書いてみる。
「私は〇〇と感じた。なぜなら〇〇だから。」
余裕があれば「だから〇〇してほしい」と書く
例:
✏️「私はうれしかったよ。なぜなら、友達が絵をほめてくれたから。」
✏️「私は悲しかったよ。なぜなら、先生に発表で当ててもらえなかったから。」
④ こんなとき、どう伝える?(実践練習)
以下のシチュエーションで、アイメッセージを作ってみよう!
- 友達に「変な髪型だね」と言われたとき
- クラスメイトにノートを勝手に見られたとき
- 親が自分の話を途中でやめてしまったとき
- 先生に質問したかったけど、聞けなかったとき
アイメッセージは、最初は難しくても、少しずつ慣れると自然にできるようになります!