スクールカウンセラーの保護者対応は、子どもの成長や心理的ケアにおいて重要な役割を果たします。
特に、信頼関係の構築・共感的な対応・効果的なアドバイスが求められます。
保護者対応の基本姿勢
① 傾聴と共感を最優先
まずは じっくり話を聞く(アクティブリスニング)
「それはおつらかったですね」「心配になりますよね」など 共感の言葉を入れる
② 保護者の視点を尊重する
どんな意見や感情も 否定せず受け止める
「親としてできること」を探りながら 一緒に解決策を考える
③ 学校の立場も考慮する
- 教員と連携し、学校の方針に沿った対応を意識する
- 保護者と学校の橋渡し役になる
保護者対応のシチュエーション別ポイント
① 子どもの問題行動に関する相談(不登校・いじめ・発達の悩みなど)
✅ やるべきこと
- 「お子さんのどんな様子が気になりますか?」 具体的に聞く
- 保護者の不安を受け止めた上で、子どもの気持ちも伝える
- 学校や専門機関の支援策を説明し、一緒に解決策を考える
❌ NG対応
- 「それはよくないですね」と否定する
- 「とりあえず学校に来させましょう」と強要する
② クレーム・怒りの対応(教師への不満・学校の方針への異議など)
✅ やるべきこと
- まず 冷静に話を聞く(遮らず最後まで)
- 「ご不安なお気持ち、お察しします」と共感を示す
- 事実確認をし、可能な対応を伝える(「できること」「できないこと」を整理)
❌ NG対応
- 「でも先生も大変なんですよ」と学校側の言い訳をする
- 怒りを正面から受け止めすぎて感情的に反応する
③ 保護者が対応に困っている(子どもへの接し方・しつけの悩みなど)
✅ やるべきこと
- 「お子さんのいいところは何ですか?」とポジティブな視点を引き出す
- 具体的な声かけや関わり方の例を伝える(例:「朝の支度が遅い→時間を決めてサポートする」)
- 完璧を求めず、少しずつできることを一緒に考える
❌ NG対応
- 「もっと厳しくしたほうがいいですね」と決めつける
- 保護者を責めるような言い方をする
効果的な伝え方のテクニック
- 「Iメッセージ」を使う → 「私はこう思います」と伝え、対立を避ける
- 「クッション言葉」を入れる → 「お気持ちは分かりますが、その上で…」
- 具体的なデータや事例を使う → 「この方法で成功した例もあります」
よくある質問 & 具体的な対応例
Q.「子どもが学校に行きたくないと言っています。どうすれば?」
A. 「無理に行かせるのではなく、まずお子さんの気持ちを聞くことが大切です。最近どんな様子ですか?」
Q.「先生がうちの子に厳しすぎる気がします!」
A. 「そのように感じられたのですね。具体的にどんな場面でそう感じましたか?」
保護者対応は、対話のスキル・共感・学校との連携が鍵になります。