スクールカウンセラーとしての保護者対応で、よくある質問と具体的な対応例をいくつかご紹介します。
子どもの学校生活に関する相談
Q1.「子どもが学校に行きたくないと言っています。どうすれば?」
✅ 対応例
「お子さんがそうおっしゃると、親としても心配ですよね。」(共感)
「最近、お子さんの様子に変化はありましたか?」(具体的な状況を聞く)
「無理に行かせるよりも、まずはお子さんの気持ちをしっかり聞いてみることが大切です。」(基本方針)
「たとえば、『学校のどんなところが嫌なの?』とやさしく聞いてみるのはどうでしょうか?」(具体策)
Q2.「友達とうまくいっていないみたいで心配です。」
✅ 対応例
「お子さんが最近どんな様子なのか、詳しく教えていただけますか?」(事実確認)
「どんな場面で困っているようでしたか?」(具体的に掘り下げる)
「友達関係は成長の中で変わることも多いですが、お子さんが安心して過ごせる方法を一緒に考えてみましょう。」(ポジティブな視点)
「お子さんがリラックスできるような遊びや活動を提案するのもいいですね。」(具体策)
Q3.「授業についていけていないようで、不安です。
✅ 対応例
「お子さんが勉強についてどんなことを話していますか?」(本人の気持ちを確認)
「具体的にどの教科で困っていると感じていますか?」(問題点を明確化)
「授業の進め方や補習のサポートについて、先生と相談してみることもできます。」(学校との連携を提案)
「おうちでできる工夫として、お子さんが楽しめる勉強法を一緒に探してみるのも良いですね。」(家庭でのサポート案)
保護者自身の悩み・しつけに関する相談
Q4.「子どもが言うことを聞かなくて、どう接すればいいかわかりません。」
✅ 対応例
「お子さんがどんなときに言うことを聞かないと感じますか?」(具体的な状況を聞く)
「もしかすると、自分の気持ちをうまく言えないのかもしれませんね。」(子どもの気持ちを代弁)
「子どもは指示されるよりも『自分で決める』方が動きやすいこともあります。」(心理学的アプローチ)
「たとえば、『宿題しなさい』ではなく、『宿題をするのと、お風呂に入るの、どっちを先にする?』と聞くのはどうでしょう?」(実践的アドバイス)
Q5.「スマホやゲームばかりで困っています。」
✅ 対応例
「お子さんはどんなゲームをしているんですか?」(まずは興味を持つ)
「ゲームの時間を減らすのはなかなか難しいですよね。」(共感)
「いきなり『やめなさい』ではなく、『30分たったら休憩しよう』と声をかけるのも一つの方法です。」(具体策)
「親子でルールを話し合って決めると、お子さんも納得しやすいかもしれませんね。」(子どもが主体的に決める工夫)
学校への不満・クレーム対応
Q6.「先生が厳しすぎる気がします。」
✅ 対応例
「そう感じられたのですね。具体的にどんな場面でそう思われましたか?」(事実確認)
「先生にもお子さんのことを理解してもらう必要がありますね。」(共通の目的を示す)
「私からも先生にお子さんの様子を伝えてみます。」(仲介役としての提案)
Q7.「学校の対応に納得がいきません。」
✅ 対応例
「ご不安なお気持ち、お察しします。」(まずは共感)
「どのような点が特に気になっていますか?」(具体的に聞く)
「学校としても改善できることがあるか、一度確認してみます。」(できることとできないことを整理)
「先生方とも情報共有しながら、お子さんにとって最善の対応を考えたいと思います。」(建設的な方向に導く)
スクールカウンセラーとしての心構え
- 保護者の話をじっくり聞き、共感を示す
- すぐに解決策を出さず、本人と一緒に考える姿勢を持つ
- 学校側の立場も踏まえながら、中立的に対応する
- 「できること」「できないこと」を明確にし、誠実に伝える
保護者対応は 「傾聴」→「共感」→「具体策の提案」 の流れが基本です。