スクールカウンセラーとして、先生との関係はとても重要ですが、先生側の経験や価値観、学校の文化もあるので、助言がしにくい場面も多いですよね。
先生がスクールカウンセラーに助言を求めるときの心理
先生は、スクールカウンセラーに対して以下のような期待を持っていることが多いです。
- 問題の解決策を提示してほしい(特に生徒指導上の困りごと)
- 心理学的な視点で補助してほしい(発達障害、不登校、生徒の心の問題など)
- 愚痴やストレスを聞いてほしい(先生自身の悩みや職場の人間関係)
ただ、スクールカウンセラーとしては「心理の専門家」としての立場があるため、教師のやり方を否定したり、強い助言をするのは難しいですよね。
先生に対する助言の仕方
先生へのアドバイスがしにくい場合、次のような工夫が役立ちます。
①「情報提供型」の伝え方をする
「こうしてください」と指示するのではなく、客観的なデータや事例を共有する形にする。
例:
×「こういう対応はやめた方がいいです」
〇「最近の研究では、こういう対応が効果的だと言われています」
〇「以前、別の学校でこういうケースがあって、こんな対応がうまくいったことがあります」
② 先生の考えを尊重しながら助言をする
先生の意見や状況を否定せずに、「追加の視点」を提供する形にすると受け入れられやすい。
例:
×「それは間違っています」
〇「先生の対応でうまくいっている点も多いですね。その上で、こんな方法を取り入れるとさらに良くなるかもしれません」
③「一緒に考える」スタンスを取る
先生が「指導のプロ」であることを尊重しつつ、心理的な視点を加える形で関わる。
例:
×「こうした方がいいですよ」
〇「先生の視点から見て、この生徒の行動はどう見えますか?心理学の視点ではこういう可能性も考えられるのですが、一緒に対応を考えてみませんか?」
④ 先生の困り感にフォーカスする
「生徒のためにどうすべきか」ではなく、先生自身の困りごとや負担の軽減に焦点を当てると、助言が受け入れられやすくなる。
例:
「先生もすごく大変な状況ですよね。少しでも負担を減らせる方法を一緒に考えてみませんか?」
先生との関係を築くコツ
- 「心理の専門家」として構えすぎず、「学校の一員」として関わる
- 普段から雑談などを通じて信頼関係を築いておく(いざというとき助言が受け入れられやすい)
- 先生の悩みをじっくり聞くことで「共感的なカウンセリング」を実践する
先生への助言は慎重さが求められますが、「情報提供型」や「一緒に考えるスタンス」にすると、よりスムーズに伝えられるかもしれません。具体的にどんな場面で助言がしにくいのか、話してもらえれば、さらに対応策を考えられます。