認知行動療法(CBT)を効果的に身につけるための練習方法を紹介します。CBTは「考え方(認知)」と「行動」を意識的に変えていくトレーニングなので、日常生活で少しずつ実践することが大切です。

CBTの基本練習(毎日できるトレーニング)

① 感情・考え・行動を記録する(思考記録)


CBTの第一歩は「自分の考え方のクセ」を知ることです。

【やり方】

  • 出来事: その日、気持ちが強く動いた出来事を書く
  • 感情: そのときの気持ち(例:不安 70%、悲しみ 50%)
  • 自動思考: 頭に浮かんだ考え(例:「私はダメだ」「きっと失敗する」)
  • 認知の歪み: その考え方が偏っていないかチェック
  • 新しい考え方: もっと柔軟で現実的な考えに修正


    【例】

出来事: 仕事でミスをして上司に指摘された
感情: 不安 80%、落ち込み 70%
自動思考: 「もう終わりだ。私は無能だ。」
認知の歪み: 全か無か思考(「失敗=全てダメ」)
新しい考え方: 「誰でもミスはする。次はどう改善できるか考えよう。」



✅ ポイント:

最初は紙やノートに書き出し、慣れたら頭の中で整理するだけでもOK



② ソクラテス式問答(考えを柔軟にする練習)


自分の考えを客観的に見る練習です。


【やり方】

「その考えは本当に100%正しいのか?」
「証拠はあるか?」(反対の証拠も探す)
「他の人はどう思うだろう?」
「もっと現実的な考え方はないか?」


【例】

「私は嫌われているに違いない」 → 本当に証拠はある?
「どうせまた失敗する」 → 過去に成功したことはなかった?


✅ ポイント:

1日1つ、気になる思考を取り上げて練習



③ 逆行動実験(行動パターンを変える練習)

ネガティブな気分のときの「いつもの行動」と逆の行動をしてみる。


【やり方】

気分が落ち込んだときに、いつもする行動をメモ
その逆の行動を試してみる


🔹 例:

「気分が落ち込んでいるとき → 何もしない」
 → 逆に、外を5分歩いてみる
「人と話すのが怖い → できるだけ避ける」
 → 逆に、短い挨拶だけでもしてみる

✅ ポイント:

最初は小さな行動からでOK(1分間やってみるだけでも良い)




④ 曝露療法(不安に慣れる練習)


避けていることに少しずつ挑戦し、不安を減らすトレーニング。

【やり方】

苦手なことをリスト化(怖いことを10段階でレベル分け)
一番簡単なものから挑戦(短時間・小さい範囲でOK)
「やってみたらどうだった?」を記録


🔹 例:

レベル 苦手なこと 最初のステップ
1 知らない人に挨拶 お店の店員に「ありがとう」と言う
3 友達に電話する LINEで短いメッセージを送る
6 人前で発表する 鏡の前で1分話してみる


✅ ポイント:

急に大きなことをやろうとせず、少しずつ慣れる




⑤ 行動活性化(気分を上げる練習)


気分が落ちているとき、行動を変えることで改善する練習。

【やり方】

「やると気分が良くなることリスト」を作る
1日1つ、短時間でもやる


🔹 例:

お風呂にゆっくり入る
5分だけ散歩する
好きな音楽を聴く
動物の動画を見る



✅ ポイント:

「やる気が出てからやる」ではなく、「とりあえずやる」




CBT練習の習慣化のコツ

✅ 毎日やると良いこと

思考記録をつける(1日1回、気になったことをメモ)
ソクラテス式問答で考えを見直す
逆行動を少しずつ試す
「気分が良くなる行動」を1つやる


✅ 挫折しないためのコツ

全部やろうとしない → 1つずつ試す
記録は短くてOK → 3行でもいい
最初は小さく始める → 1分でできることから


CBTの練習方法まとめ

1、思考記録をつける(考え・感情・行動を振り返る)
2、ソクラテス式問答で考えを修正する
3、逆行動実験でパターンを変える
4、曝露療法で少しずつ不安に慣れる
5、行動活性化で気分を上げる


CBTは続けることで効果が出るので、無理せず少しずつ実践してみましょう!



投稿者 marry

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