学年が上がるにつれて増える不登校の子ども。
小1から小6では5.8倍!
小6と中3を比べるとさらに2.4倍に増加傾向に。
小中学校では24万人、8年連続で増加中です。
不登校まではいかないけど、休みがちな子、学校の環境や学びが合わない子、いわゆる隠れ不登校の子どもを含めると100万人にのぼると推測されます。

- 不登校支援には段階がある
不登校の子どもはエネルギーが枯渇した状態です。彼らは7段階のプロセスを踏んで、徐々にエネルギーをため、安定した生活を送れるようになります。
不登校の7段階とは不登校が長期化する場合、7段階の過程を経ていきます。各段階と特徴について説明します。
※必ずしも全員がこの段階をたどるわけではありませんのでご注意下さい
- 不登校7段階
不登校7段階とは、不登校の回復過程を7つのステップにわけて説明したものです。
- 第1段階 不登校開始
- 第2段階 悩み苦しむ時期
- 第3段階 エネルギー補充期
- 第4段階 エネルギー再活性期
- 第5段階 再活動希望期
- 第6段階 リハビリ期
- 第7段階 社会復帰期
目次
- 第1段階 不登校開始
- 学校に行けない日が増える
- 夕方には体調が良くなる
- 夜は元気だったのに、朝になると体調が悪くなる
「学校に行かないと…」と思っていても「お腹が痛い」「頭が痛い」など体の不調が起こります。
朝、学校に連絡した後に元気になることや、病院を受診しても「とくに悪いところはないですね」と言われることもあります。
親としては「仮病なの?」「仕事を休んだのに!」と思うこともあるでしょう。ですが、月1回の体調不良が、週1回、週2回…と次第に増えていくのもこの時期です。
第一段階は、子ども自身も学校に行けないことへの後ろめたさや、心と身体の反応がチグハグで、自分でもよく分からずに悩んでいます。
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親のかかわり方
- 子どもの様子をよく観察する
- 休むことを受け入れる
- 病院を受診する
- 子どもの気持ちに寄り添う
- 子どもと話す時間を大切にする
- 学校での様子を先生に聞く
- 学校に行けないことを叱らない
- 無理やり学校に連れて行かない
2,第二段階 悩み苦しむ時期
- 暴れる
- 暴言を吐く
第二段階は、学校に行けないことで悩み苦しむ時期です。
悩み苦しむ時期は最初から続いていますが、この時期が1番苦悩します。
不安や焦り、家族への申し訳なさなどの心の葛藤が表に出てきます。
たとえば、「なんで私は学校に行けないのだろう」という葛藤で苦しみ、怒ったり暴れたりするのがこの時期の特徴です。
暴れたり怒ったりすることで感情を発散させているので、発散した後はとても大人しくなる場合が多いです。
子どもの暴力は母親に向かうことが多くなります。その場合は逃げましょう。
(親の力ではどうにもならない場合、警察に届けるのも1つの手です)
子どもと向き合うことも大切ですが、ケガをする必要はありません。
母親の心の寄りどころや避難場所をつくることが大切です。1人で抱え込むと、うつ病や適応障害などの精神疾患を発症することもあるため相談できる相手を見つけましょう。
親の不安は子どもに伝わります。
親のかかわり方
- 子どもと本気で向き合う
- 暴力や物を投げる時は逃げる
- 母親の気分転換できる場所を探す
- 母親の避難場所を2つほど探す
- 父親は母親を労う
3,第三段階 エネルギー補充期
- 一日中寝ている
- お風呂をめんどくさがる
- 部屋に引きこもる時間が増える
- 昼間もカーテンを開けずに過ごす
第三段階になると、第二段階と全く異なり何もしなくなります。一日中寝ていたり、ぼーっと過ごしたりする時期です。
第二段階で暴れたエネルギーを補充している時期と考えましょう。「ずっと寝てるけど大丈夫かな?」と心配になりますが、一歩引いて見守ってあげてください。
外側から見たら【寝ているだけ】【怠けているだけ】のように見えますが、実は子供たちの中で枯渇したエネルギーを補充しているのです。
エネルギーがなくなるまで子供は頑張ってきたのです。1日寝て復活できないものだと捉えてください。
親のかかわり方
- 無理強いをせず見守る
- 「おはよう」や「おやすみ」などの日常のあいさつを普通にする
- 心配しすぎない
- 子どもに話しかけても返事がないのは当たり前と捉える
4,第四段階 エネルギー再活性期
- 起きている時間が長くなる
- お風呂に入る回数が増える
- ゲームをする時間が増える
第四段階は少しずつエネルギーが溜まり、動き始める時期です。昼夜逆転することもあります。日中は人がいて刺激になるため、夜に活動を始めるのです。
ここで、少し動けるようになったからといって、特別に何かを始める必要はありません。
まずは、子どもが好きなことをして過ごすのを見守りつつ、家の中で簡単な役割を作りましょう。
「お風呂に入り始めた」「ゲームをずっとしている」などの行動がみられるようになったら次の段階に入ったと思って良いでしょう。
たとえば、以下のようなものです。
- 自分の使った食器を片づける
- 自分の洗濯物を片づける
- 家の掃除
- 食器洗い
- 玄関掃除
決めたことに対しては責任をもってやらせましょう。親が代わりにやってしまうと最終的にやらなくなってしまいます。自分も家族の一員として責任があることを教えていきましょう。
エネルギーが少しずつ回復し始めたこの時期に、簡単な役割をもつことは今後の生活に役立つのです。
【毎日やる】ことが努力する練習になります。簡単だからこそ達成感を得やすい利点があります。また親から頼られると家にいる罪悪感も軽減します。そのためやったことを褒めてあげてください。ありがとうでもオッケーです。
親のかかわり方
- できたことを認める
- 家の中での簡単な役割をもたせる
- 昼夜逆転しても、毎朝一度は起こす
5,第五段階 再活動希望期
- 「ひまだな~」と言い出す
- 部屋から出て過ごす時間が増える
- 外の世界に目が向きだす
第五段階になると「今日ひまだな~」「何しようかな~」という言葉が出てきます。
親としては嬉しくなりますが、ここで「じゃあ学校に行ってみよう!」と焦るのは禁物です。子どもは、まだ学校に行くほどのエネルギーは溜まってないことが多いです。大切なのは子どもの目が外へ向いてきたこと、今の状態から脱したいという気持ちに焦点を当てることです。
そんな時は学校でなく好きなことや興味のあることを一緒に探しながら外の世界につなげていけるとよいでしょう。
また学習面の不安があれば学校以外での学習の場所(塾や家庭教師など)がある。と示すと不安が少し和らぐのでご家庭でできそうなことを子供に示すと良いと思います。
親のかかわり方
- 子どもとの会話を増やす
- 外の世界に目を向けられるよう具体的な提案をする
- 子どもに安定したかかわり方をする
- 受け入れ体制について学校と連絡をとる
- 買い物など、外に出るきっかけを促す
6,第六段階 リハビリ不安定活動期
- 再び学校に通い始める
- 遅刻、早退をする
第六段階になると、子どもが学校へ行き始めます。
親としては「やっと学校に行けた!」「不登校が治ったんだ」と嬉しくなる時期ですが、
期待しすぎるのは危険です。
毎日学校に行けるわけではありません。
「月曜~金曜までフルで学校に行けるほどのエネルギーは溜まっていない」と考えることが大切です。今はまだ辛抱の時期。少しずつ学校に行ける日が増えるように見守りましょう。
親から「せっかく学校に行き始めたのにまた休みがちになってきているんです」という相談を受けるのもこの時期です。
親としては当然なのですがつい期待をしてしまいます。
それまで休んでいた分、人間関係やクラスの雰囲気、学習面などの不安を感じるのは仕方がないことです。行動に移すというのはとても勇気のいることです。
親のかかわり方
- 毎日学校に行けると思わない
- 子どものペースで学校に行けるように見守る
- 「休んでいい」という感覚で関わる
- 早退・遅刻をしても責めない。
- 親が先回りをせず子どものペースを大切にする
- 休日や長期休みは積極的に外へ連れ出す
7,第七段階 社会復帰期
- 安定して学校に通える
- 不登校の時期を振り返る
- 今後の進路について考える
- 社会と関わりを持ちながら生活できる
第七段階になると、社会とかかわりを持ちながら安定して学校に通えるようになります。ただし、元の学校に戻る人もいれば、別の学校に通い始める人もいます。どちらにも言えることは、人とかかわりを持ちながら安定した生活を送れるようになるということです。この段階までくる期間は、一人ひとり異なります。体力が人によって違うように、心のエネルギー量も人によって違います。
ここまで来るために、親子でさまざまな努力をくり返しています。学校に安定して行けるようになったことよりも、今までの努力の過程を褒めましょう。
復帰するのに早いほうが良いと思われがちですが時間の長さよりも質の方が重要です。仮に時間がとてもかかったとしても、自分自身と向き合ったことによりその後の人生で問題が発生したとしても乗り越える力がついています。
反対に「早く学校へ行った方が良い」と無理をさせると、その後、小さな問題や似たようなことが起こった場合、再び休みがちになる可能性があります。
今は進路選択も多様化しているので焦らずじっくりと取り組んで欲しいと思います。
親のかかわり方
- 子どもを信じる
- これまでの努力の過程を褒める
まとめ
子どもを休ませたら、家では元気に過ごしているから「ズル休みなんじゃないの?」と思ってしまったり…
学校に行かせようとすると子どもと言い合いしたりしてお母さんもヘトヘト…どう対応するのがいいのかわからずに悩んでしまいますよね。
ぜひ不登校7段階の回復過程を参考にして、子どもとのかかわり方を見直していきましょう。
不登校になった理由は一人ひとり違うため、全く同じ過程をたどるわけではありません。
ですが「今、子どもはどの段階かな?どうしたら良いのだろう」と参考にはできます。
不登校の回復過程を知ることで、先の見えない漠然とした不安が少しは解消されるでしょう。
不登校は長期化しやすいです。一人で悩まずに、相談先をみつけ悩みを吐き出してください。親の息抜きが大切です。