「明日は学校に行く」と言う主な3つの理由はこちらです。
- 本当に明日から行こうとしている
- 親を安心させるためにその場しのぎで言っている(家族に見放されたくない)
- 嘘が習慣になっている
目次
本当に明日から行こうとしている
学校に通うことに対して少し前向きになり、学校に行こうとする気持ちが出てきています。
しかし、これは感情的なもので時間が経つと色々と考えてしまい結局直前で動かなくなり、「行きたくても行けない」状態になります。
- 精神状態の変化
起床~登校時間
⇒『やっぱり学校に行きたくない』『それでも学校には行かないといけないんだ』という気持ちで葛藤し精神的に疲弊。葛藤によるストレスにより頭痛や腹痛、吐き気などに襲われる。
昼頃
⇒『明日は頑張って学校に行かないと』と前向きに思える時間が出てくる時もある。比較的一日の中で一番精神的には安定している。
夜
⇒親が帰宅し夕食や風呂を済ませ、少しずつ明日が近づいていることを実感し精神的に落ち込む。『明日は行く』って言ったのに本当に明日は行けるのか不安な気持ちで眠りにつくため睡眠の質は悪い。
親を安心させるためにその場しのぎで言っている
親の心配やプレッシャーを感じて、一時的に親を安心させるために発言をしています。
もしくは深く考えずにその場の質問に対して反射的に答えているが、具体的な行動計画は立てていないので、結局、朝になると行けない状態になります。
また不登校生は親や家族に不登校になってしまった自分を見放されることに不安を感じています。
そのため不登校生も家族の期待に応えたいとは考え行動しようとしていますが、親や家族からの期待(学校に行ってほしい気持ち)と不登校生の本音(学校に行くのが怖い、辛い、しんどい)は完全にすれ違っていることが多いです。
『学校に行きたくない』という本音を言ったら親にまた叱られるのでは、親から見放されるのではと不安になる。
嘘が習慣になっている
無意識のうちに嘘をつくことが習慣化してしまい、理想を語ることが自然な行動になっています。
結局当日の朝になると、「お腹痛い」「頭痛い」などの体調不良を言い出し、これらが続くと、人のせいにして休む理由を作ります。例えば、「お母さんが起こしてくれなかったから行けなかった」などです。
子どもの気持ちは子どもにしか分からない
今日と昨日の発言が違うようなことも多々あると思います。
ただ単に【嘘つき】と決めつけるのではなく、子どもは学校に行く行かないで葛藤しています。
親も「行く」「行かない」にこだわるのではなく、子どもの気持ちに寄り添ってあげられるといいです。
限定的な原因というよりは精神的な負担や不安、自己評価の低さなど、さまざまな要因が絡み合っています。
- マイナス思考
不登校の子どもは、さまざまなことを過剰に考えすぎる傾向があります。特にマイナスな方向に思考が向かいやすく、自分自身を追い詰めてしまうことがあります。
- 過去の出来事
他の人にとっては気に留めないような小さなミスや過去の出来事について、過剰に考え込むことがあります。これにより、自分への自信が低下し、行動を起こすことが難しくなります。
- 被害妄想
誰も気にしていないことについても、「みんなが自分を嫌っている」や「先生が自分にだけ厳しい」といった根拠のない思い込みを持つことがあります。これがさらに不安や恐怖を引き起こし、学校に行くことが難しくなります。
- 不安と恐怖
学校に行くことが怖くなり、その不安が増すことで行動を起こす気力を失ってしまいます。
こうした状態に陥ると、子ども自身だけで解決することが難しく、気持ちの切り替えに時間がかかる場合があります。
そのため、適切なタイミングで背中を押してあげることが重要です。
継続して学校に通えるようになるための3つのポイント
- 特別扱いしない
- 親の冷静な対応
- 基本的なルールを教える
詳しくお伝えします。
●特別扱いしない
不登校であっても「特別扱いしない」ことです。
毎日学校に通っている子どもは、学校に行くことが日常の一部であり、「明日学校行く」とは言わず、自然なこととして捉えています。
子どもが、学校に通うことを「当たり前」と感じるためには、親が冷静に対応し、特別扱いしないことが重要です。
子どもが再登校しても継続できるように、親としての一貫した対応をしましょう。
学校に行きたくないというのは誰にでもありえる話です。大人でも会社に行きたくないとうい気持ちはあると思います。過剰に反応しないことが子どもを不安な気持ちにさせない親の対応ともいえるでしょう。
●適度な制限を設ける
なぜなら子ども自身は「このままの生活を続けたらどうなるのか」という状況理解が乏しく、何していいかわからないので親を困らせることをします。
●基本的なルールを教える
不登校の子どもに好きなことや自由なことをさせる前に、基本的なルールや生活の基準を教えることが大切です。
また、不登校の子どもには「制限」も必要です。例えばゲームを好きなだけやっていたらゲーム依存に繋がります。
これを身につけた上で、子どもの個性や良さを伸ばしていきます。
学校へ行けなかった時は責めない
不登校生が「明日は行く」と言ったのに当日学校に行けなかった時は、責めないであげてください。
学校に行かなければいけないとわかっていて、しかも親に「明日は行く」と言ってしまったのに行けなかったという罪悪感と見捨てられるかもという不安感で朝は心がかなり疲弊しています。
不登校生自身も学校に行かなければいけないことは十分分かっているので催促はせず、「今日は学校に行くのは難しかったんだな」と思うだけにしてあげてください。
そしてなぜ学校に行けなかったのか問い詰めないであげてください。
理由を深く聞かないでくれると精神的にも少し楽ですし、深堀りされないと少し安心できると思います。
学校へ行けた時や早退、遅刻をしたときは頑張りを褒める
不登校生が「明日は行く」と言って頑張ってみたけど当日早退したり通学途中で帰ってきた場合、そこまでの頑張りを褒めてあげてください。
「頑張ったのになぜ途中から帰ってきてしまったんだろう」と疑問に感じることもあるかもしれません。
しかしなぜ途中で帰ってきたのかを質問するのではなく、頑張って学校に行こうとして少しでも実行に移せたことを評価するようにしてあげてください。
なぜ途中で帰ってきたのか問われると、「また失敗してしまった」と罪悪感を抱く原因になり、精神状態が悪化することも考えられます。
少しでも学校に行けたという点にフォーカスしてあげることで、「もしかしたら明日はもう少し長い時間学校に居られるかもしれない」と不登校生自身も感じられるかもしれません。
保護者の方が1人で抱えないように
1人で抱えると親がイライラしたり大きな声で怒鳴ったり、また親の不安が子どもに伝わり、子どもが余計不安になることがあります。
【親が変われば子も変わる】とうい言葉があるくらい親の対応が大切となっていきます。
声掛け1つでも変わっていきます。
そのため1人で抱え込まないで周囲の大人のサポートにも頼りましょう。
まとめ
学校に行かなければならないことはほとんどの不登校の子どもが分かっています。
でも不登校生の心の奥底には「学校に行きたくない」という真反対の感情があります。
やりたいと思うことができない辛さがあるように、不登校の子どもはやりたくないことをやらなければいけないつらさと毎日戦っています。
「やりたくないけどやらなければいけない」とつらさを理解しようとしてくれるだけで不登校の子どもは救われるはずです。
「明日は学校へ行く」と言って現実は行かなかった場合、怒るのではなく気持ちに寄り添って対応してあげられると良いですね。
